富山県建設産業団体連合会の17年度通常総会が9日、富山市の県建設会館で開かれ、任期満了に伴う役員改選で、新会長に竹内茂富山県建設業協会会長を選任した。
この日は、構成26団体の代表者が出席。あいさつに立った近藤駿明会長は、「建設産業を若者が夢を持って将来を託せる産業として再生し、技術を継承・発展させるためにも、官民挙げて魅力や果たす役割を強く発信する必要がある」と話し、「建産連は、建設産業に関わる団体を網羅した組織。建設産業界が地域の付託に応える未来志向の活力ある業界となるために、会員各位の一層のご理解とご尽力をお願いしたい」と語った。
来賓を代表し、北陸地方整備局建政部の秋山勉建設産業調整官(建政部長代理)、県土木部の水口功次長(土木部長代理)、富山労働局の佐野悌職業対策課長(職業安定部長代理)がそれぞれ祝辞を述べた。
議案では、16年度事業報告と収支決算、役員改選、17年度事業計画および収支予算などを審議し承認した。事業計画によると、▽建設経済動向の把握と情報交換の推進▽発注者等への意見・要望活動の推進▽建設生産システムの合理化等の推進▽戦略的広報活動の推進―を事業の重点活動に設定した。
新会長に選任された竹内氏は、「私たちを取り巻く状況は、長年の公共投資の削減や大都市偏重の予算配分などで、厳しい経営環境が続いている。加えて、人材の確保・育成は喫緊の課題。適切な賃金水準の確保や社会保険への加入など処遇改善を図り、次代を担う若者に対し、夢と希望を与えられる産業の構築につなげていく必要がある」と述べた上で、「建産連に託された課題は山積しており、会員団体の皆様のご意見に耳を傾け、解決に向け全力を傾注する所存。近藤会長同様、変わらぬご指導を賜りたい」とあいさつした。
総会後には、国と県の来賓を講師に招き、最近の話題に関する講演も行われた。新会長と再任27人を除く、新役員は次の方々(敬称略)。
▽常任理事=惠美健一(富山県コンクリート製品協会会長)、扇原優一(富山県鉄筋工事業協同組合理事長)▽理事=松田昇(富山県建築組合連合会会長)▽監事=藤井秀之(富山県建設業協会常任理事)―。