日本工業経済新聞社(山梨)
2017/06/09
【山梨】県、道路河川5事業を新規化へ
県県土整備部は、道路4事業、河川1事業について部の公共事業評価会議で「事業実施」と判断した。そのうち道路事業の富士吉田西桂線(上暮地2工区)の道路改良、甲府中央右左口線(中小河原工区)の歩道設置、北原下条南割線(羽根)の道路改良は2017年度内の事業着手(設計・測量など)を目指す。
これら5事業は「実施」と評価したが、事業名や全体計画などは予算が確保されたものではなく確定はしていない。
実施と評価した事業の内容は次のとおり。
◆主要地方道路甲府笛吹線(小石和工区)(笛吹市石和町)
渋川橋東詰から小石和交差点までの道路改良を行い、北側に歩道(標準2・5m)を設置する。延長は160m、幅員は5・5m(10・7m)。総事業費は約2億円。18年度に測量・設計(2000万円)、19〜20年度に用地取得(1億円)、21〜23年度に道路改良工事(8000万円)を予定する。
◆富士吉田西桂線(上暮地2工区)(富士吉田市上暮地〜西桂町小沼)
交通量が多く、中央自動車道のスマートICへのアクセス道路としての機能も期待されることから、道路改良を行う。延長は780m、幅員は6・0m(10・75m)。総事業費は約9億円。計画工区の前後では、上暮地バイパス(L1600m)、小沼バイパス(L1780m)の整備が進んでいる。
17年度に詳細設計・用地測量(5000万円)、18年度に用地取得(5000万円)、19〜22年度に用地取得・道路改良工事(4億円)、23〜26年度に道路改良工事(4億円)を予定する。
◆甲府中央右左口線(中小河原工区)(甲府市中小河原)
通学路であるため、歩道を整備する。延長は500m、幅員は6・0m(12・5m)、自転車歩行者道は片側4・5mを計画。総事業費は約9億円。
17年度に設計・用地測量・用地取得(5000万円)、18〜23年度に用地取得(6億5000万円)、21〜26年度に歩道設置工事・台帳修正(2億円)を予定する。
◆北原下条南割線(羽根)(韮崎市大草町上條東割)
歩道が無く、幅員も狭いため、現道拡幅を行う。延長は900m、幅員は5・5m(9・5m)で片側歩道。総事業費は約9億円。
17年度に詳細設計・用地測量・用地補償(3000万円)、18〜19年度に用地補償(4億2500万円)、20〜21年度に用地補償、道路改良(2億500万円)、22〜24年度に道路改良(2億4000万円)を予定する。
◆浅利川(中央市浅利)
浅利橋上流約700m区間で洪水被害を防止するため、堤防強化対策(左岸L230m、右岸L470m)を行う。総事業費は約4億円。
18年度に詳細設計(2000万円)、19〜22年度に対策工事(各年度8000万円〜1億円)を予定する。