建通新聞社(神奈川)
2017/06/08
【神奈川】横浜市 若手・女性の担当技術者加点、塗装で初試行
横浜市は、6月6日に条件付き一般競争入札を公告した特別簡易型総合評価方式の案件「大黒ふ頭T―1号上屋外壁屋根塗装その他工事」(港湾局)で、若手や女性の「担当技術者」の専任配置に対する加点評価を初試行する。塗装の競争参加資格を持つ市内事業者から6月22日〜26日に入札書を受け付け、7月6日に開札する。
今回の工事は鶴見区大黒ふ頭構内に立つT―1号上屋の▽外壁・屋根・軒裏・軒先他鉄部塗装1万8189平方b▽RC腰壁塗装501平方b▽谷樋内部ウレタン塗膜防水181平方b―などを11月27日までの工期で実施する。税抜き予定価格7768万円を事前公表した。
若手や女性の担当技術者の専任配置に対する加点は、担い手の育成を後押しするため2017年度から試行するもの。評価分類「企業の社会性・信頼性」の評価項目「その他」で設定し、40歳未満の若手、または女性を専任担当技術者とする場合に1点加点する。16年度までの「主任・監理技術者」(若手技術者の登用と女性技術者の登用、各2点)から加点対象を広げる格好だ。
今回の工事の技術評価点(加算点)は▽工事成績評定点の実績=最大4点▽市優良工事施工会社表彰の実績=最大4点▽環境に対する姿勢(ISO14001の取得)=2点▽男女共同参画と女性活躍の推進(よこはまグッドバランス賞の認定など)=最大2点▽その他(若手や女性を担当技術者として専任配置)=1点▽入札価格の状況(入札価格が調査基準価格を下回った場合のみ)=マイナス5点―の13点満点。
なお、17年度の総合評価では、調査基準価格を下回る入札価格は調査基準価格に置き換えて評価値を算出する他、横浜型地域貢献企業に対する配点を1点から2点に引き上げている。
提供:建通新聞社