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建通新聞社(中部)
2017/06/06

【岐阜】高校生と耕作放棄地再生 恵那市の田口建設 田口進社長

 恵那市が立ち上げた「儲かる農業プロジェクト」に地元高校生らと手を挙げた。きっかけは35年前に自らの手でほ場整備を行った農地が荒れていくのを「もったいない」と感じたから。田口建設 田口進社長
 エゴマを育てた経験もあり、恵那農業高校がミツバチを研究していることを知り、養蜂を核とした6次産業化のスキームを高校に提案した。育てるだけではなく、加工や流通、販売を手掛けることに意義があると考えている。
 本業の建設業が土や自然を相手にするだけに、「農地も土=B土木資産だと思うよ。新しく(農地を)作るだけでなく、既存の資源をどう維持していくかが肝心」と話す。
 計画は市の農産物振興政策に合致して順調に進み、4月には市と高校と耕作放棄地利活用事業に関する協定を結んだ。
 現地を見た高校生は、豊かな自然に感化されたのか「エゴマの他にも、ハーブやブルーベリーを育てたい」「レンゲが辺り一帯に咲いたらきれいだと思う」と目を輝かせた。将来的に「ここに人が集まり、地域がにぎわえばうれしい」と田口社長は期待する。恵那市出身、在住の63歳。(岐阜支局=武藤省吾)

提供:建通新聞社(2017/06/06)