城山観光梶i東清三郎社長)は、城山観光ホテルの耐震計画を明らかにした。耐震化事業の補助決定を待って、7月ごろから補強工事に着手する構え。2023年度まで、営業を継続しながら整備する。現段階で補助対象となる事業費は約30億円を想定。このほか行われるリニューアルを含めると、総事業費は約50億円を試算している。
計画によると、レストランや宴会場などがある1〜4階に先行して着手し、客室(365室)となる5〜10階は21年度から3カ年の計画で取り組む。。建物はSRC造10階建てなどで、延べ床面積は約6万u。
工事は、外付けフレームによる補強が主体で、一部筋交いが入る部分もある。客室は現状の面積を確保し、宿泊者のサービス低下を防ぐため、窓がふさがる客室は面積を拡大することなどを視野に、改修後の客室数の検討を行う。
同社では、宴会場や客室の閑散期などを見極めながら工事を進める計画で、補強等工事を長期にわたり実施。これまでのサービスを落とさないため、耐震化に併せてリニューアルも行い、さらなる質の向上を目指す。
同事業は、改正耐震改修促進法に伴い、1981年以前の旧耐震基準で、不特定多数が利用する大規模建築物について耐震化に努めるように求められたことから実施する。