日本工業経済新聞社(山梨)
2017/06/06
【山梨】山梨市駅仮駅舎、ヤード確保へ 整備工事本格化に備え
山梨市議会6月定例会は1日に開会し、望月清賢市長が提出議案の説明を行うとともに、所信の一端を述べた。公共施設適正化個別計画や空き家対策などを主要課題として挙げ、南北自由通路・駅舎整備は本格的工事に向けて、仮駅舎や作業ヤード確保に着手すると語った。
駅南北自由通路および駅舎整備については「2020年3月の供用開始を目指して本格的工事を迎える」として、8月着工が見込まれる仮駅舎建設ととともに、今後の作業に向けてバス停やタクシー乗場を移設し、歩道を車道側に2m広げるなど改良を行う。発注予定では、夢の実広場改良工事として6月までの発注を見込んでいる。駅南側の加納岩小学校西通り線については延長90mの改良を予定しており、南口広場周辺から順次着手していく。
3月に策定した公共施設等総合管理計画については「今後10年間で築30年以上経過する施設の延べ面積が全体の89・7%を占める。これは他市より高い数値」との認識で、道路や上下水道のインフラを除いた246施設について「2019年度までに公共施設適正化個別計画を策定する」との方向を示した。
空き家対策に関しては、協議会を立ち上げて対策計画を策定する考え。昨年度実施した調査によると、市内の空き家は270件で、このうち特定空き家候補に108件を分類。専門家を交えたなかで対策を検討していく。
また、これまでさまざまな活用案が持ち掛けられた旧大平牧場跡地の活用について、民間事業者による太陽光発電施設と農業生産施設整備を進めるとして、市有地払い下げの手続きを進めていくと述べた。