トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2017/06/06

【北海道】本庁舎建て替えは大通西1街区−札幌市が土地利用で方向性 

 札幌市の秋元克広市長は5日、開会中の第2回定例市議会で、大通西1、2街区の土地利用について考え方を明らかにした。西1街区は、市役所本庁舎の建て替え候補地とし、西2街区はNTT東日本の土地を年度内に取得する方向で協議を進め、民間活力の導入を基本に街区全体の活用を検討する。事業時期は冬季五輪・パラリンピックの招致、新幹線札幌延伸などに関する投資状況を踏まえて慎重に判断する。
 同日スタートした代表質問で、村松叶啓氏(自民党)に答弁した。村松氏は周辺に観光資源が点在する両街区で市民、観光客が共に過ごせる空間整備を提言。加えて五輪招致や新幹線札幌延伸を見据え、都心部で積極的な民間活力導入を図るよう訴えながら、両街区について活用の方向性を尋ねた。
 本庁舎と市道を挟んで東側の西1街区には、NHK札幌放送会館と市民ホールが立地している。NHKは放送会館の移転を計画していることから、2021年度には北1条西9丁目の市有地(リンケージプラザ跡地)と現放送会館敷地を交換、街区全体の約1万1600m²が市有地となる。
 秋元市長は「(21年度に)NHKとの土地交換で街区全体が市有地化される。本庁舎移転建て替えの候補地にする」と答弁。市としては初めて、1971年建設の本庁舎建て替え用地という具体的な用途に言及した。
 一方、現在の本庁舎がある西2街区は、時計台と大通公園をつなぎ、市民や観光客が集える空間の創出を目指し、年度内のNTT所有部分取得に向け協議を進める考えを表明。「街区全体への民間活力導入を基本に検討していく」と述べた。