副理事長を3期6年務め、先に行われた組合総会で理事長に選出。「一言で言えば責任重大」と小浜市の水道業界のかじ取り役を任されたことに気を引き締める。
昨今は、人口減少と少子高齢化社会により、建設業を取り巻く経済環境は依然として厳しい状況だ。「若手が少なく人材不足が続く。われわれは3Kの職場ではないと思っているが、求人を募ってもなかなか見つからず、採用してもすぐ辞めてしまうなど、悪循環が続いている」と胸の内を明かす。その上で、「今後は若い人材を確保しながら、若手技術者育成のため各種講習会や各種資格の取得にも力を入れたい」と決意を新たにする。喫緊の課題となっている組合員の高齢化に向けては「若い人の魅力のある業界にするため、少しでも組合が活性化できるよう役員の若返りを目指す。組合員一丸となって品質の向上を図り、災害発生時でも迅速な対応に心掛けて少しでも社会に貢献できるように努める」と抱負を述べる。
17年度事業計画には社会奉仕活動として第59回水道週間(6月1日から7日まで)に因んだケレップ無料交換ボランティアに加え、組合員の共同受注事業として毎年秋に恒例となっている市内各所の水道メーター交換作業などを行う予定。その一方で、下水道本管工事に伴う水道管工事が年々少なくなっていることに言及し、「今後は水道管老朽化や耐震化の必要性を優先して早期に進めて頂けるよう、小浜市をはじめ関係機関に陳情活動を継続したい」と業界の発展に力を注ぐ。
組合内の4委員会のうち、総務委員会は1月から「理事会だより」の発行をスタートした。「理事会で決めたことを定期的に知らせて組合員と情報共有を図りたい」と意欲を示した。
うえた・よしのぶ
53歳。小浜上田建材代表取締役。座右の銘に「継続は力なり」を挙げ、「何事も途中で諦めないように心掛けている」と話す。