三菱地所レジデンス(東京)は5日、北陸第1号となる金沢市下堤町地内で計画の「ザ・パークハウス金沢城公園プロジェクト」の発表会見を行った。3日にモデルルームをオープンしたほか、7月中旬から第1期の販売を開始する予定で、中心価格帯は4000万円台という。
金沢パークビルで行われた会見で同レジデンス執行役員の小山健介氏は「北陸新幹線の開業以来、金沢は開発が相次ぎ、地価も上昇し、当社としてもマーケットの必要性を感じた。今回は金沢城公園が臨める最高の立地で、既に500件を超える問い合わせがあり、とても手ごたえを感じている。第2、第3弾につなげていきたい」と意気込みをみせた。
ザ・パークハウス金沢城公園はRC造地下1階地上15階建て延べ7759・26平方メートル。外観は金沢の街並みを意識し、職人が丁寧に塗り重ねた「職人塗装」で、エントランス内の壁や外壁の一部に「のこびき細工」の美しい陰影をみせる天然石を採用。デザイン監修は林国美氏が担当。
総戸数68戸で、住戸は2LDK(69・7平方メートル)から3LDK(154・36平方メートル。豊富なバリエーションを取り揃え、オール電化をはじめ、ディスポーザーや食器洗い乾燥機、浄水器一体型水栓、リビング・ダイニングの床暖房を標準装備とする。省エネに配慮したエコキュートに加え、共用部には防災備蓄倉庫を設置する。
場所は旧北國銀行本店および旧北國ローンセンター跡地約2700平方メートルのうち、1085・86平方メートル。1月に安全祈願祭を行い、完成は2018(平成30)年8月下旬で、引き渡しは10月下旬の予定。設計・施工は熊谷組。
同レジデンスでは今回の金沢城公園に続く計画や北陸の他の都市でのマンション開発については「機会や条件が整えば、富山や福井でも可能性があるだろう」との認識を示した。