千葉市美浜区の若潮ハイツマンション建替組合の設立が、1日付で認可された。今月18日に設立総会を開く予定。既存のマンション500戸を、5棟、延べ約3・7万u、397戸に建て替えるとともに、敷地の一部を参加組合員の野村不動産とコスモスイニシアに売却し、組合収益とする。設計・施工は長谷工コーポレーションが担当する予定。千葉市内の組合施行によるマンション建て替えとしては、県内で初となる稲毛台住宅の建て替えが2006年に認可を受けており、同市内の組合施行によるマンションの建て替えは今回が2例目となる。
若潮ハイツマンション(千葉市美浜区真砂2−14)の敷地面積は3万7265u。敷地をA、B二つに分割し、建替え事業をA敷地に集約することで、建替え工事期間中はB敷地のマンションに継続して居住できるようにし、住民の負担を軽減するとともに、工期の短縮と事業費(工事費)の変動リスクを回避する。
A敷地の面積は1万3957・00u。建物はA〜E棟の5棟で、規模はRC造14階建て(建物最高高さ41・58m)、建築面積6014・89u、延べ3万7298・72u、総戸数397戸。建替事業による建物最高高さの緩和(31m→45m)を前提とした設計。
1階部分には住戸以外に、ライブラリー、カルチャールーム、ゲストルーム、キッズ・ファミリーラウンジ兼集会室等も設け、エレベーター6基を設置する。
延べ床面積のフロア別内訳は、1階4117・39u、2階4376・01u、3〜5階各2876・01u、6階2834・28u、7階2773・33u、8階2649・67u、9階2617・12u、10階2551・88u、11階2276・48u、12階2114・48u、13階1330・29u、14階1029・76u。A〜C棟は14階建て、D棟とE棟は12階建て。
397戸の間取り(平均68・12u)は、2DK31戸(40・89u〜42・12u)、3DK64戸(50・89u〜55・03u)、2LDK5戸(58・50u)、3LDK246戸(62・06u〜80・30u)、4LDK51戸(85・66u〜95・70u)。
また、A敷地の一部には、付帯施設として駐車場・駐輪場及びポンプ室、電気室・ごみ置場等を設ける。付帯施設の規模は、S造2階及びRC造平屋建て(建物最高高さ9・96m)、建築面積2102・07u、延べ3849・07u(1階2102・07u、2階1747・00u)。駐車場は自走式2層3段で198台を収容。また、駐輪台数は860台。駐車場は、ほかに平面で83台分(障害者用3台を含む)も確保する。
組合施行によるA敷地内でのマンション建て替え後、B敷地内において、野村不動産とコスモスイニシアが別のマンション等を整備する計画。