岡崎市は、全面改築を計画している市営住宅「平地荘」の基本設計完了を受け、計画の概要を明らかにした。計画戸数250戸に対して、概算事業費約43億円を見込む。2018年度からの5カ年で、3期に分けて順次建て替える計画だ。
基本設計によると、美合町地内の敷地面積1万3303平方bに、新住宅棟としてA〜E棟の5棟を整備する。住棟は全て鉄筋コンクリート造で、住戸タイプは1DK〜3DK。A棟は6階一部4階建て延べ2433平方b、46戸。B棟は8階一部6階および4階建て延べ3085平方b、58戸。C棟は8階建て延べ2772平方b、48戸。D棟は8階一部6階および4階建て延べ3089平方b、58戸。E棟は6階一部4階建て延べ2133平方b、40戸。
また、各住棟には駐輪場(全375台)を併設する他、住棟北側に駐車場(全250台)を配置。敷地の南北にエントランス広場としてオープンスペースを設ける。南エントランス広場に接して集会場(202平方b)と放課後児童クラブを整備する計画。
主な整備スケジュールは、第1期(18〜19年度)として、A・B棟の新築とともに、既設5号棟を解体する。第2期(20〜21年度)では、C〜E棟の新築と既設1〜4号棟の解体を予定。第3期(22年度)では、集会場をはじめ、児童遊園や放課後児童クラブ、ごみステーションを整備する他、既設6〜8号棟を解体する計画だ。
同計画は、市営住宅の老朽化対策として平地荘8棟全てを建て替えるもので、現在と同戸数の250戸を整備する。現在の平地荘は、同市では初めての中層市営住宅として、1〜4号棟を1971年、5〜8号棟を72年に建設した。築40年以上が経過しており、住棟の老朽化は顕著。抜本的な対策として全面改築を打ち出し、耐震改善とともに居住環境の向上を図る。
現住宅の規模は、1号棟、3〜4号棟、6〜8号棟がプレキャストコンクリート造5階建て延べ1449平方b。2号棟はプレキャストコンクリート造5階建て延べ1791平方b、5号棟はプレキャストコンクリート造5階建て延べ1343平方b。
同市では今後、基本設計などを精査した上で、引き続き実施設計に着手、17年度内に完了する。18年度から順次工事を進める方針で、各年度の予算化を図る。
基本設計は小林清文建築設計室(岡崎市)が担当。所在地は美合町字地蔵野1ノ111。
提供:
建通新聞社