富山県建築士事務所協会(堂田重明会長)は2日、第55回定時総会を富山市のホテルグランテラス富山で開き、今年度の事業方針を決めた。
総会には正会員307人のうち委任状を含め192人が出席。冒頭、あいさつに立った堂田会長は「消費者へ安全で安心できる業務を提供し、次世代につなげ、若い人にとって魅力ある職場環境とするため、適正な設計監理者の選定方法を今後も要望していく。会員拡大を大きな目標としており、引き続き取り組みを進める」と強調した上で、「会員サービスに努めるほか、社会貢献による認知度のアップ、業務報酬基準のPRなど課題は山積している。会員とともに幅広い課題に対する解決の糸口を探っていきたい」と協力を求めた。
事業計画によると、重要テーマに(1)正会員・賛助会員の増強(2)健全な運営と信頼される組織づくり(3)改正建築士法施行に伴う周知徹底・普及(4)関係団体との連携強化(5)既存建築物の耐震改修の推進(6)相談窓口・情報提供等によるサポート業務の推進―の6点を掲げた。具体的には、会員サービスの拡充、大規模災害時における行政協力の検討、子供絵画コンクールの実施、管理研修会、住宅状況調査講習の実施、建築相談会の開催、既存建築物の耐震診断業務の受託などに取り組む。
専務理事退任に伴う補選が行われ、土肥義一氏が理事に選出された。