岐阜県県土整備部は、2017年度に発注するICTを活用したモデル工事の対象箇所をまとめた。ICTの活用を義務付ける「発注者指定型」は、工事ボリュームや時期、工種などの観点から精査した結果、多治見土木事務所と下呂土木事務所の2件のみだった。また、受注者の希望でICTの活用が可能となる「施工者希望型」は11土木事務所と長良川上流河川開発工事事務所で計18件を予定している。この他、すでに契約済みでICTを活用する工事は2件で、現段階で予定している工事は計22件となった。各事務所で7月から順次発注する。
内訳は、岐阜土木が4件で、大垣土木が3件、揖斐土木、多治見土木、恵那土木、下呂土木、高山土木が2件で、美濃土木、可茂土木、郡上土木、古川土木、長良川上流河川開発工事がそれぞれ1件となっている。
モデル工事は、河川、砂防、道路で土工規模1000立方b以上の工事が対象となる。発注方法は、「発注者指定型」と、「施工者希望型」の二つのパターンと、「その他」として契約後に、受注者からICTを活用した工事の申し入れがあったものを受・発注者で協議し、モデル工事として適用する。
土木事務所ごとの対象工事は次の通り(▼は発注者指定型▽は施工者希望型◎はその他)。
<岐阜土木>
▽道路改良国道256号土工(山県市西深瀬)▽道路改良扶桑各務原線土工(各務原市鵜沼大伊木)◎公共広域河川改修事業犀川護岸工(瑞穂市牛牧)▽県単河川維持修繕境川河道掘削(岐阜市境川)
<大垣土木>
▽河川改修大谷川築堤(大垣市荒崎)▽道路改良岐阜関ケ原線道路土工(神戸町丈六道)▽道路改良岐阜関ケ原線道路土工(関ケ原町関ケ原)
<揖斐土木>
▽公共道路災害復旧国道417号切土法面形成(揖斐川町櫨原〜塚地内)▽公共道路災害復旧国道417号切土法面形成2(揖斐川町櫨原〜塚地内)
<美濃土木>
▽河川改修長良川今川護岸工(関市明地内)
<郡上土木>
▽道路改良大和美並線道路拡幅工(郡上市美並町山田地内)
<長良川上流河川開発工事>
▽内ケ谷ダム建設亀尾島川下流工事用道路工(郡上市大和町内ケ谷地内)
<可茂土木>
▽道路改良多治見白川線路体盛土工(八百津町錦織地内)
<多治見土木>
▼道路改良土岐南多治見インター線バイパス建設工事(土岐市下石町)▽広域河川改修土岐川堰堤改築(瑞穂市土岐町)<恵那土木>
▽通常砂防宮洞谷砂防堰堤工(中津川市加子母)▽道路新設改良白川福岡線道路盛土工(中津川市福岡新田)
<下呂土木>
▼道路改良国道257号道路盛土工(下呂市馬瀬石黒地内)▽河川局部改良大洞川護岸工河道掘削(下呂市小坂町湯屋地内)
<高山土木>
◎県単緊急土石流対策災害時備蓄拠点整備飛騨北部拠点旧市営住宅跡地造成土工(高山市江名子町)▽河川改修宮川河道掘削(高山市一ノ宮町)<古川土木>
▽公共防災安全交付金雪寒国府見座線堆雪幅確保(高山市上宝町蔵柱)
提供:
建通新聞社(2017/06/05)