県は5月31日、2017年度公共工事発注見通し(第1回、10日時点)を公表した。件数は前年度比2%(36件)増となる2175件で、このうち一般競争入札は137件。上半期は、全体の8割を占める1744件の発注を予定し、3億円以上の大型案件は現時点で8件を見込んでいる。
大型案件の内訳は、建築課が鹿児島港(中央港区)クルーズターミナル新築(建築)と鴨池陸上競技場電光掲示盤改修電気でいずれも公告済み。港湾関係では、湾港(喜界町)や亀徳港(徳之島町)、和泊港(和泊町)の3港でケーソンやブロックの製作・据付をそれぞれ行う。道路関係では、笠沙道路(南さつま市)の笠沙トンネル(517m)や末吉道路(曽於市)の平松城橋(鋼構造物)がある。
工事種別でみると、土木一式1212件、舗装282件、とび・土工244件、電気131件、建築一式80件、塗装68件、管56件、解体25件、鋼構造物21件、電気通信19件、機械器具設置10件など。四半期別の発注時期は、第1が418件、第2は1326件、第3は304件、第4は46件、未定81件となっている。
- 徳留忠昭技術管理室長は「県予算で16年度とほぼ同額の普通建設事業費となっていることから、工事・委託ともおおむね同数の発注件数を予定している」とした上で、「16年度末は台風16号関係の災害復旧に加え、補正予算や債務負担行為(ゼロ県債)も前年を上回る予算を確保し、第1四半期の工事量確保に努めた。今後も早期発注や平準化に取り組みたい」と話した。
■業務委託
指名競争は587件
業務委託は、土木部370件、農政部205件、環境林務部27件、商工労働水産部1件など610件を予定。入札予定時期別では、第1が259件、第2が297件、第3が22件、第4は2件、未定30件。入札方式は、指名競争は587件、一般競争1件、随意契約14件、未定8件となっている。