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北陸工業新聞社
2017/06/01

【石川】頭首工は19年5月完成/手取川流域かん排推進協/農政局が説明

 手取川流域地区かんがい排水事業推進協議会(会長・山田憲昭白山市長)の17年度総会が5月31日、白山市のグランドホテル白山で開かれた。事業説明で北陸農政局手取川流域農業水利事業所の山本昌也所長は、安藤ハザマにより14年度から施工中の白山頭首工のうち、これまでに固定堰区間が完成したとしたほか、17年度に土砂吐け堰柱、水路取水口、発電水路取水口の一部およびそれに伴うゲート工事に移行するとした。頭首工については19年5月までの完成を目指すという。
 一方、水路関係では17年度、七ヶ用水新水路と上郷用水路(宮竹サイホン)を促進するとした。七ヶ用水新水路(開水路、トンネル933メートル)は15年度までに下流側345メートルが完了しており、16年度には上流側280メートル(側壁のみ、底版部除く)を施工した。17年度は残る588メートル(底版部のみ280メートル)を発注し、全体を仕上げる。
 手取川右岸から左岸の河床を横断する上郷用水路(宮竹サイホン)改修は、全長424メートルのうち、改修その1工事として河床部の161メートル区間を発注済み(東急建設が施工)。内容は老朽化したφ2400ミリの鋼管の中に、φ2300ミリの鋼管を挿入し、隙間をグラウト材で固めるパイプ・イン・パイプ工法。18年度に残る管体部分、19年度には地表両岸の開水路部分を施工する。
 19年度に水管理施設を更新して、全体を完了させるスケジュールだ。
 この日の総会には山田会長や関係自治体の首長、県農林水産部幹部、県議や、来賓として北陸農政局農村振興部の田中龍太部長らが出席し、早期完成へ気勢をあげた。

hokuriku