鰍hHI(東京都)は、いちき串木野市の近海と十島村の口之島周辺海域で海流発電の試験を行う。試験機(幅約20m×全長約20m)を用いての実証試験は世界初で、7月から8月にかけて実施する予定だ。
具体的には、いちき串木野市の近海(南さつま市野間岬と薩摩川内市下甑島の間の甑海峡)で、実証試験機の試運転調整のため曳航試験を行う。そのあと、海流発電の拠点となる十島村の口之島北側海域で、海底に沈めてあるシンカーと試験機をつなぎ係留試験を実施する。
海洋エネルギーを利用した発電を推進している国は、発電に必要な実証試験を可能にする海域の確保を目的に「海洋再生可能エネルギー実証フィールド」を設け、全国からの公募で4県6海域を選定。県は、認定を受けるため国と協議を進めており、近く認定される見通しだ。
県企画部エネルギー政策課の本一郎課長は「今後、関係団体と一緒になって実証試験をバックアップしていきたい」と期待を込める。
なお、12分の1に縮小した海流発電実証試験機の模型が、鹿児島市の県庁行政庁舎1階ロビーに7月14日まで展示されている。