地方独立行政法人市立秋田総合病院は、同病院改築事業の基本設計を公募型プロポーザルで選定するため、今月7日に公募を開始する。6月1日には第1回公募型プロポーザル審査委員会が開催される。
事業は現在地(既存病棟南側)に新たな病院を建設するもので、新病院北側には約210台の立体駐車場(2層3階段を想定)も整備する。建設規模は1床あたり80u、延べ床面積32,000u程度を目標面積としている。
本体工事には147億2,000万円がかかるとされているほか、外構工事に2億9,000万円(外構面積13,200u)、什器・備品に14億7,000万円(新規導入機器、什器、備品、家電、鋼製小物、厨房機器、医療機器移設)、設計委託に5億7,000万円(測量、地質調査等、敷地事前調査、標準設計業務、建築模型、パース等)が必要と試算している。
また、既存病院の解体費は9億5,000万円、立体駐車場整備費は4億8,000万円(設計、建設)と試算。工事の発注方式は従来方式を基本とする方針を固めている。
1日に行われる第1回プロポ審査委では基本構想を説明し、参加資格や審査基準などを検討する。7日にはホームページで公募を開始し、参加意思表明書は同27日、提案書は8月7日の提出期限で受け付ける。8月28日に第2回(一次審査)、9月16日に第3回(二次審査)の委員会を開催する予定。
このうち、第3回では公開プレゼンやヒアリングを実施し、受託候補者を選定、9月下旬にも契約する見通し。契約後は来年2月上旬に秋田市や秋田市議会に設計原案を報告する。同3月中旬には設計原案報告に関する意見募集をホームページで行い、5月下旬の設計完成を目指す。基本構想は病院システム(東京都豊島区)がまとめた。
提供:秋田建設工業新聞社