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日刊建設工業新聞
2017/05/31

【鳥取】6月補正案36億円/補正後468億円は前年度並み

 県土整備部は30日、「6月補正」予算案36億円規模の概要を固め、県議会主要各会派に説明した。補正内容は補助と交付金の国から認められた事業の増額や、単県公共の冬期交通確保対策が中心で、補正後の同部土木公共事業費は468億円に膨らみ、前年度(6月補正後465億円)並みとなる。
 6月補正案は今後、知事査定を経て6月9日開会予定(〜30日)の6月定例会に提案される。
 同部の説明では、一般公共の補正は総額28億3800万円。国認証ベースで県の当初予算を上積みした。うち道路橋りょう事業は19億1700万円で、地域高規格道路の岩美道路と倉吉関金道路に1億3200万円を追加。橋りょう補修は13億2500万円を補正し、郡家鹿野気高線・河原橋、鳥取鹿野倉吉線・竹田橋、岩屋谷米子線・新青木橋などを補強する。
 改良では郡家鹿野気高線の「道の駅」関連事業に補正後1億7000万円を充てるほか、鳥取空港賀露線は同3億4300万円を投入し2017年度内の完成を目指す。
 街路事業は両三柳中央線と葭津和田町線に2億2000万円を追加する。
 砂防事業は5億0700万円、治山事業は1億4300万円を補正し、稗谷川(智頭町木原)、石原谷川(日野町津知)など堰堤工や藤津1地区(湯梨浜町)など急傾斜地対策、長柄地区(鳥取市)、赤松地区(大山町)などで山腹工を促進する。
 他方、単県公共の補正は6億9400万円。道路事業は豪雪時の交通確保策に4億7500万円を前倒しする。県内99カ所のライブカメラと観測機器の設置に7300万円、国道373号の豪雪対策は、無散水融雪装置や消雪施設工、ガードパイプ、堆雪帯の設計と工事費に3億6400万円を盛り込んだ。
 このほか、鳥取西道路の一部、浜村鹿野温泉IC−青谷間IC間が17年に開通することから、ICアクセスの郡家鹿野気高線など県道強化に取り組む。歩行者の安全対策として防護柵の設置や路面標示に2800万円、周辺交通量調査に1100万円を計上する。
 また、治山事業は田後地区(岩美町)など4カ所で新規事業化に向けた調査に入る。
 6月補正案の主な内容は次の通り。
※一般公共28億3800万円(補正後259億8800万円)
▽道路橋りょう事業=19億1700万円(岩美道路、倉吉関金道路など)
▽街路事業=2億4400万円(両三柳中央線など)
▽ダム事業=1940万円(東郷ダム、百谷ダム、賀祥ダム)
▽砂防事業=5億0700万円(谷田川、大江A地区など)
▽治山事業=1億4300万円(長柄地区、横手地区など)
※単県公共6億9400万円(補正後96億1800万円)
▽道路事業=5億9600万円(冬期交通確保対策、鳥取西道路部分開通関連)
▽砂防事業=2200万円(藤屋川、新山3地区など)
▽治山事業=7600万円(単県斜面崩壊復旧、新規事業化調整費など)
※一般直轄事業9830万円(補正後63億5400万円)
▽砂防事業=9830万円(天神川水系、日野川水系直轄砂防)

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