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建設新聞社
2017/05/31

【東北・福島】惟建築計画が最優秀/アーカイブ拠点施設の基本・実施設計

 福島県は、東日本大震災・原子力災害アーカイブ拠点施設基本・実施設計業務の委託者を選定するため、公募型プロポーザルを実施した結果、惟建築計画(東京都新宿区)を最優秀提案者とした。
 1次審査(書類)を通過した5者による2次審査(公開ヒアリング)を、29日に福島市のコラッセふくしまで開催し、終了後に非公開で行われた委員協議で特定。最優秀提案者とは近く契約手続きに入る。
 審査委員は、長澤悟東洋大学名誉教授を委員長とした8人が担当。次点は久米設計・永山建築設計事務所JVだった。
 この施設は、地震、津波、加えて原子力災害という世界に類のない複合災害を被った福島県が、災害の記録と教訓、そして復興の姿を発信する拠点として、双葉町中野地内の敷地約3万5000平方bに整備。ここは、復興祈念公園整備予定地の南西側に隣接し、同一敷地内では双葉町が産業交流センターの新築を計画している。
 アーカイブ拠点は、延べ5200平方b程度を想定し、内部構成は、展示・プレゼンテーション、資料保存、調査・研究、供用スペース等とする。
 設計の履行期限は2018年3月31日だが、繰越手続きによる延長も想定している。着工は18年度内で、20年夏に開催される東京オリンピック・パラリンピック前の供用を目指す。概算工事費は約32億円。
 なお、基本構想および展示設計は、トータルメディア開発研究所(東京都千代田区)が担当している。

 提供:建設新聞社