岡山市は5月26日、北区天神町の旧後楽館中学校・高等学校(天神校舎)跡地事業の優先交渉権者に山陽放送(北区丸の内2ノ1ノ3)を選んだと発表した。6月下旬に売買契約を締結する予定。同社は、新社屋となるイノベーティブ・メディアセンターを建設する計画。2018年秋の建築本体工事着手を目指して施工者を選定する。建物の完成は20年春。各種設備などを設置後、21年の放送開始を予定している。設計は日建設計(大阪市中央区)が担当している。
新社屋は、隣接する文化芸術ゾーンと調和した開かれた放送局とする方針で、ラジオ・テレビスタジオをはじめとした放送設備・電波塔・事務所と催事ホール(RSK楽堂ホール・約200人収容)、カフェレストランを併設する(図参照)。規模は鉄筋コンクリート・鉄骨造地下1階地上5階建て延べ約1万1000平方b(中間免震構造)。
跡地は、面積が4884平方bで、校舎として使用していた鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ6446平方b、同造2階建て延べ439平方b、同造3階建て延べ382平方bの3棟をはじめ、自転車置き場など13棟の建物が現存しており、解体撤去する。解体は地下部分の撤去や土壌調査も必要になることから、契約締結後、施工業者を選定して早期に解体工事に着手する。
「提供:建通新聞社」