東総地区広域市町村圏事務組合(旭市ハの612番1、管理者・明智忠直旭市長)は、今月16日に開札した「広域最終処分場建設に係る実施設計業務」の郵送・事後審査方式一般競争入札の結果を公表した。入札にはパシフィックコンサルタンツと八千代エンジニヤリングの2社が参加し、パシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―17)が予定価格5836万8000円(消費税抜き)に対し2979万円(同)で落札した。委託期間は2018年3月26日。
広域最終処分場は、新設する広域ごみ処理施設の焼却灰を埋め立て処理するもの。建設場所は銚子市森戸町地区。埋立面積は約3万5000uで、事業用地面積はこのうち2万1000u。埋立容量は約4万立方メートル。埋立方式はクローズド型を予定。埋立期間は約20年を見込む。
委託の内容は@施設配置・全体造成設計A貯留構造物設計B遮水設備設計C被覆施設設計D管理棟設計(計量棟含む)E浸出水処理施設設計など。各施設・設備について基本的な諸条件を整理決定し、工事発注図面、工事設計書等を作成する。管理棟、浸出水処理施設については、各種検討を行いながら発注仕様書を作成し、プラントメーカー等から見積もりを徴収し、工事費を算定する。
一方、広域ごみ処理施設は、DBO方式で実施することとし、4月7日に「広域ごみ処理施設整備及び運営事業」の一般競争入札を公告。今月17日に入札参加資格審査申請書を締め切った。
事業者決定までのスケジュールは、8月18日に入札書及び事業提案書の提出を締め切り、10月中旬に落札者を決定。来年1月の組合議会で契約を締結。21年3月末の竣工、同年4月からの運営開始を目指す。予定価格の限度額は設計・建設業務209億9000万円、運営・維持管理業務165億1000万円の総額375億円。
同施設の建設場所は銚子市野尻町地先。敷地面積は約4万8000u。主な施設は、高効率ごみ発電施設とマテリアルリサイクル推進施設のほか、管理棟、ストックヤード、車庫、洗車棟など関連施設。ごみ処理施設は処理方式がシャフト炉式ガス化溶融方式で、施設規模が204t/日(102t/日×2炉、1日当たり24時間)。リサイクル推進施設は処理方式が選別、圧縮梱包で、施設規模は缶類3・7t/5h、ペットボトル2・8t/5h。