日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/05/26
【埼玉】埼玉建産連が新入社員研修
埼玉県建設産業団体連合会(古郡一成会長)は22日と23日の2日間、さいたま市南区の建産連研修センターで、新入社員研修を開催した。受講者は35人。講師は富士教育訓練センターの花輪孝樹氏。ビジネスマナー、労働安全衛生などを学ぶとともに、グループ学習に取り組むことで、短期集中型で徹底的な指導を受けた。
同研修は、産官学の連携により組織した埼玉県建設産業担い手確保・育成ネットワークによる取り組みの一環として実施。昨年に続く開催となった。
建設業界が手掛けるインフラは、さまざまな職人の技術の積み重ねにより、高品質な施設の完成を実現している。そのプロセスの1つでも欠ければ良質なものはできない。担い手不足は業界を取り巻く共通の課題。現場は60歳代の技術者・技能者の頑張りに支えられており、それも限界に近づいているとも言われている。
初日の開講式では、建産連を代表して北田功副会長(埼玉県造園業協会長)があいさつ。「この研修は皆さんが最低限身に着けておかなければならない社会常識を学ぶことを目的としております。立派な社会人として、また地域の安全を守る建設産業の重要な担い手として、それぞれの職種、職場においてご活躍されることを心から期待しております。この研修を通じて同じ建設業に働く同世代の方々と共に、専門工事の職域を超えて、幅広く交流を深めていただき、より良き仲間、相談相手を見付けていただきたいと思います」と、激励の言葉を贈った。
1日目は、社会人としての責任と義務に関する講義から始まり、基本行動や企業内の営業体制の確立をイメージしたあいさつ行動の指導を受けた。また実践演習として電話対応・敬語の使い方・文書作成の基本を学び、交流から自己啓発をテーマとしたグループ研究を行った。
2日目はプロ意識の確立を促すため、仕事に取り組む決意についてグループ演習を実施。このほか自己表現とコミュニケーションについて実践話法を習い、その成果をまとめたスピーチ演習を行った。社会人としてのより良い自分づくりのため、他己改善と自己活性法も学び、最後に感想文を提出した。
閉講式では、受講者代表として潟eクノスチールダイシン埼玉寄居工場の田島洋子さんに修了証書が授与された。また須合建設鰍フ柴ア英明さんが「演習でスピーチした3年後の自分の姿を実現するために、会社に戻り、あすより実践していきます」と謝辞を述べた。
その後は全員に修了証書が手渡され、同じ経験を共に積んだ仲間同士、集合写真に納まった。