富山生コンクリート協同組合(酒井正人理事長)の設立40周年記念式典が24日夜、富山市の富山第一ホテルで開かれた。組合員のほか、関連団体やセメントメーカー各社、登録販売店会などから来賓が多数参加し、盛大に催された。
式辞で酒井理事長は、「当組合は1976(昭和51)年に設立。組合員11社12工場、1賛助会員でスタートし、40周年を迎えた。96年には組合の基礎となる共販体制が始まり、今年が20年の節目」と組合の歴史を振り返った上で、「当組合ができた2年後の78年に工業組合が設立。その年の出荷量は県全体で260万立方メートル、富山地区で106万立方メートルだったが、年々が下がり、以来一度もその数字を超えていない。昨年度は県全体で80万立方メートル、富山地区で33万立方メートル、うち組合員数量は25万立方メートルと78年に比べ31%の水準」と現状を説明した。
さらに、「数量減少の中で品質維持、経営を安定させ、事業を維持することが大変困難な状況。生コンの需要減が実情であり、行政と早く一緒に取り組まなければいけない。過積載のほか、残コン、戻りコンの産業廃棄物の問題もある」と課題を語り、「良いコンクリートを安定的に適正な価格で供給することを継続し、次の50周年に結びつけたい」と話した。
表彰式では、理事長として組合運営や生コン事業の発展に貢献した、萩中久壽男氏(萩中組)と遠藤忠正氏(富山交易)に感謝状と記念品が酒井理事長から授与。20年以上の永年勤続者に対する表彰も行われた。
来賓を代表し、デンカ北陸支店長の高瀬和仁氏が祝辞。組合副理事長の益山和之氏の音頭で乾杯後、参加者は和やかな雰囲気の中で歓談した。中締めでは、神通コンクリート工業の竹内茂代表取締役の発声で万歳三唱、富山交易の遠藤忠正取締役会長が返礼の万歳を行い、閉会となった。
永年勤続表彰の受賞者は次の方々(敬称略)。▽岡部英樹(酒井建設)▽本堂勉(立山生コンクリート)▽金広良市(同)▽土肥純子(同)▽良峰力(デンカコンクリート)▽慶伊茂(デンカ生コン富山)▽中坪智子(同)▽堀井紀一(富山中部生コン)▽安川榮志(富山東部生コン)▽菅田博(富山菱光コンクリート工業)▽柞山弘毅(同)▽富永登志夫(萩中組)▽黒畑輝夫(北陸宇部コンクリート工業)▽黒田昌樹(同)▽奥村弘史(八尾生コン)