国土交通省岡山国道事務所は、一般国道2号「玉島・笠岡道路」のU期整備を進めており、西大島地区改良工事を7月に発注する。
玉島・笠岡道路は地域高規格道路倉敷福山道路(延長約55`)の一部を構成する自動車専用道路で、整備延長は、起点・倉敷市玉島阿賀崎〜終点・笠岡市西大島新田までの13・9`。このうち起点から浅口市金光町佐方までの4・5`区間(T期)では暫定2車線で2015年3月から供用を開始している。
U期整備(延長9・4`)には12年度から用地買収や工事に着手しており、17年3月末現在の事業進捗率は約13%、用地進捗率は約70%となっている。こちらも暫定2車線(車道幅員約7b)で整備を進める。
今回発注する工事は、U期の終点となる笠岡市西大島新田地先の笠岡バイパスとの接続箇所で、工事延長は約313b。軟弱な地盤のためその地盤改良工や固結工(1万2177立方b)、盛土工、排水構造物の建設などを予定している。工期は18年1月31日まで。実施設計はエイト日本技術開発(岡山市北区)が担当した。
U期整備区間に設置する主な構造物はトンネル2カ所の他、橋梁8橋(1橋は架設済み)。インターチェンジは最終的にT・U期合わせて6カ所に設置する予定だ。U期の全体事業費は529億円。開通時期は今のところ決まっていない。
玉島・笠岡道路を含む倉敷福山道路を整備することで、県西部地域などで発生している国道2号の慢性的な渋滞を緩和し、交通事故の削減や物流の安定を目指す。
「提供:建通新聞社」