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　石川県土木部は１７年度、建設業の労働環境改善を目的とする「いしかわ土日おやすみモデル工事」を、県内全域で４０件程度発注する計画だ。道路改良・上水道工事を中心に工種拡大を図るほか、６０００万円以上の比較的規模が大きい工事で初めて導入する。
　同モデル工事は、確実な休日の取得によって現場で働く作業員らの処遇改善や建設産業界のイメージアップ、入職促進ににつなげようと１５年度から取り組んでいる。
　比較的規模が小さい工事を対象に１５年度に１４件を、１６年度には法面や舗装、橋梁など工種を拡げて３４件をモデル工事として発注しており、アンケートによれば、取り組みの良し悪しについて「良し」としたのが９７％。ただ、土日取得率１００％のため工期が長くなり、仮設費などがかさむため、工事の利潤が低下するという側面もある。モデル工事に適した工種、規模については「道路改良・上下水道で６０００万円以上」という回答が多かったという。
　これを受け県では１７年度、工種ごとの準備・後片付け期間と作業歩掛けごとの作業日数などをもとに適切な工期を設定したり、週休２日とした場合には共通仮設費・現場管理費を増やすことにしている。