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建通新聞社(中部)
2017/05/23

【三重】アクア×イグニス多気 造成事業に係る環境影響評価「準備書」公表

  アクアイグニス(東京都中央区)など4社による合同会社三重故郷創生プロジェクト(東京都千代田区)は、多気町前村で計画する滞在型複合施設「アクア×イグニス多気(仮称)」の造成事業に係る環境影響評価「準備書」をまとめ、公表した。6月28日まで閲覧している。説明会については、6月6日に多気町、7日に大台町で行う。今後、諸手続きを経た後に「評価書」を作成し、工事に着手する手順となる。
 同事業は、アクアイグニスとイオン子会社のイオンタウン(千葉市)、ロート製薬(大阪市)、ファーストブラザーズ(東京都千代田区)が設立した合同会社が事業者となり、施設を整備し運営する。環境影響評価の手続きにおける方法書(16年10月公表)に対し、三重県環境影響評価委員会での審議や県、町などの意見などを踏まえて、「自然環境への配慮から、必要以上に造成などの改変を行わない」(事業者の見解)との考えを示し、今回の準備書の段階で事業面積を大幅に縮小するなどの修正が加えられた。
 計画地は伊勢自動車道・勢和多気インターチェンジの東側。方法書の段階で示した118万9000平方b(約118f)を72万2400平方b(約72f)と約40%縮小させた。残置森林は約29fとした。土地利用計画の各用途の面積もおおむね縮小させ、メインとなる「商業施設・ホテル等」を10万3600平方b(前計画=18万4700平方b)とした。その他の用途では、温浴施設等が8600平方b、薬草畑・果樹園が1万8300平方b、体験施設等が9万8400平方b、駐車場(約2500台)が6万0500平方b―など。防災施設として洪水調整池を5カ所設置する計画。
 複合施設には、本草湯施設と本草学研究所、ホテル、レストラン、アウトドア施設、産直市場、ティアハイム、酪農体験施設、バイオマスプラントなどを整備する。
 準備書の段階で詳細になった部分を見ると、給水計画は、多気町の上水を利用する。日最大計画水量は700立方b。施設内の主要電力は木質バイオマス発電で供給する。計画では400`h時を予定。ガスはLPGを予定。
 工事工程は、仮設工事から外構工事までを延べ25カ月間の工期で行う。このうち、防災工事や伐採工事を含めた用地造成工事に約1年半、その後、造成工事と並行して施設建設工事を約半年間で行う計画。

提供:建通新聞社