京都府は、一般府道向島宇治線地方道路交付金事業について、29年度は用地測量と物件調査を進めるとともに、詳細設計を西日本旅客鉄道梶iJR西日本)に委託する。29年度の事業費は4000万円。
向島宇治線は、京都市伏見区向島の国道24号交差点を起点に、宇治川左岸の堤防上を宇治橋西詰交差点に至る全長約5・8qの路線。
宇治市里尻の宇治橋西詰交差点は5つの府道と1つの市道の起・終点のため、慢性的な渋滞箇所となっており、またJR奈良線と交差していることから、踏切(宇治街道踏切)の遮断による渋滞も発生している。これに加えJR奈良線の複線化により、踏切遮断時間が増加し、渋滞状況が更に悪化することが予想されている。
渋滞解消のため府は向島宇治線地方道路交付金事業を26年度に事業化した。
当初、JR奈良線との立体交差は宇治公民館西側付近から、市道宇治312号線付近でアンダーパスし、宇治橋西詰交差点に接続する予定だったが、道路線形が急カーブになること、宇治橋西詰交差点が変則形状になることなどから、当初ルートを一部変更する。宇治公民館の北側付近から西側に回り、JR奈良線の下を通過し、市道宇治橋若森線に接続する線形を採用する。市道との交差点部には信号機を設置する。
事業延長は280mから290mに変更した。幅員は一般部3・0m×2車線、路肩0・5m×2、片側(西側)歩道2・5m。総事業費は約20億円。府の公共事業評価の第三者委にも諮る。奈良線の複線化が完了する35年春までの完成を目指す。
山城北土木事務所は、28年度に1000万円を充て、地盤調査(担当は関西土木技術センター)、道路詳細設計(担当はウエスコ)を進めた。