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北陸工業新聞社
2017/05/23

【富山】流域の安全性が向上/合又川合流点処理竣工式/整備局富山

 北陸地方整備局富山河川国道事務所は21日、合又川合流点処理事業の竣工式を小矢部市島地先の合又川排水樋門付近で開き、小矢部市議や地元・用地関係者、施工者ら約40人が竣工を祝った。
 小矢部川では2008(平成20)年7月の集中豪雨により、右支川合又川に逆流してあふれ、床下浸水3戸、浸水面積44アールといった被害が発生した。このため、洪水時に支川への逆流を防ぐ樋門の設置を主とした合流点処理事業に14(平成26)年度に着手し、このたび竣工を迎えた。総事業費は8億2000万円。
 式では福濱方哉富山河川国道事務所長が「今事業竣工により、流域沿川の洪水に対する安全性が向上し、地域の発展に寄与するものと考えている。さらなるハードおよびソフトの様々な対策を講じ、今後も地域の安全・安心の確保に全力を尽くしたい」と式辞。来賓の桜井森夫市長が「市では災害に強いまちづくりに取り組んでいるが、今回の事業による対策が当地域のさらなる治水安全の向上に寄与し、地域住民の安全と安心を守る役割を担うための重要な施設となることに、大いに期待したい」と祝辞を述べた。渡邉一成富山河川国道事務所副所長が工事報告をした後、排水樋門に移動し関係者がくす玉を割って竣工を盛大に祝った。
 施工は、土木工事が射水建設興業、竹沢建設、岡部、樋門工事が飯田鉄工、設計は東京コンサルタンツ、用地調査は北陸コンサルタント、土地評価は国土開発センターが担当した。

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