公益社団法人福井県下水道管路維持協会の第36回通常総会は18日開かれ、任期満了に伴う役員改選で酒井典康会長(トミックス)を再任し、継続事業の小学生対象出前講座では嶺南で初開催し好評を博したなど16年度の事業報告を含む議案すべてを原案通りに審議了承した。福井市中央1丁目のユアーズホテルフクイで。
酒井会長は挨拶中、各役員に役割分担の明確化を求めて組織力の一層の強化を目指し、出前講座は奥越とあわら市で開催予定などと意欲を示した。改選では副会長の山岸健一氏(新保興業)と土田淳一氏(クォードコーポレーション)2人も再任。賛助会員として下水道管路維持管理器具などのカンツール(本社東京)が新規加入し、野口雄太名古屋営業所長が懇親会で挨拶した。
総会に先立つ技術研修会では、県や福井市など下水道関係部署の職員ら多数を含む計約100人が参加し熱心に聴いた。酒井会長に続き県の大作和弘河川課長と福井市下水道部の宮下和彦部長がこの研修の意義や重要性を交えて挨拶。講師は2人が務め、まず日本下水道管路管理業協会の長谷川健司会長が「下水道管路管理の動向と今後のあり方」と題し15年5月改正の下水道法などを紹介し維持修繕の要点を指摘。また地方共同法人日本下水道事業団の矢野知宏近畿中国総合事務所長が「下水道の経営管理と管路ストックマネジメント計画」に関して分かりやすく紹介した。