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建通新聞社(中部)
2017/05/22

【三重】津市 第1回入札等監視委員会開く

  津市は5月16日、2017年度「第1回津市入札等監視委員会」(西川源誌委員長〈弁護士〉)を開き、16年度第4四半期に執行した入札および契約手続きの運用状況や抽出した事案などを審議した。
 第4四半期には、計46件の案件で入札などを行った。内訳は、随意契約1件、事後審査型条件付一般競争入札(工事)が31件、参加意思確認型条件付一般競争入札(工事)が14件。指名停止措置などの運用状況では、第4四半期に措置した8社(9件)の指名停止理由などを説明した。
 抽出事案の審議では、3件を対象に質疑が行われた。対象案件のうち「三谷中津線道路改良工事」(美杉町)では、32社が参加し、うち23社が最低制限価格を下回り失格となった。落札率は88・11%。また、「津第5―3処理分区公共下水道工事(その2)」(垂水)では、27社が参加し、うち17社が最低制限価格を下回り失格となった。落札率は86・9%。この2件は、全体の中で、失格者数の多さで1番目と2番目になった案件として抽出された。
 3件目は、「白塚漁港航路浚渫工事」(白塚町)で、2社が参加した。落札率は94・86%。同案件は、市としては例が少ない特殊な工事(浚渫)であったため、抽出対象とした。
 委員からの質疑では、予定価格の事前公表で応札額が集中する傾向に対して「適正な積算で競争できるような入札方法の改善」や「特殊な工事において競争性が確保できるような参加要件の在り方」などを求める意見が出された。
 審議の結果、3件ともに、委員会として「適正に処理されている」との見解を示した。
 この他、報告事項として、▽談合情報(1件)▽地域格付要件型発注の経過―についての説明が行われた。

提供:建通新聞社