静岡市は、基本構想策定に向け事業を進めている「新清水庁舎」建設について、建設費用約120億円、現庁舎の解体費用約8億円、2022年度移転を想定している。
建設費用は、現庁舎と同規模と想定した場合の金額。1階は鉄骨鉄筋コンクリート造、または鉄筋コンクリート造でピロティ構造の採用を検討している。発電機や空調機械は上層階に設置、「津波避難ビル」として位置付ける。
他の行政機能や民間施設との複合化は、基本構想を策定していく過程で検討していく。
駐車場は周辺の既存駐車場利用を含め、規模や機能に応じ、適正な台数を確保。路線バスをJR清水駅東口に発着させるためには、ルート変更や施設整備が必要となるため、今後、運行事業者と調整を図る。
新庁舎の全体像は、17年度に基本構想を策定する中で、有識者や市民らで組織する新清水庁舎建設検討委員会で議論を重ね、示していく方針。
現在の清水庁舎には年間約60万人が来庁。市は、この来訪者による周辺商店街への経済波及効果は十分に考えられ、庁舎がJR清水駅に直結することで、駅周辺の回遊性が向上し、経済活動の「面的な発展」「エリア全体の発展」が見込まれるとしている。
提供:建通新聞社
(2017/5/19)
建通新聞社 静岡支社