日本工業経済新聞社(山梨)
2017/05/18
【山梨】新規に大藤地区測量 県峡東農務事務所の17年度事業
県峡東農務事務所(依田健人所長)は、2017年度の主要事業をまとめた。畑地帯総合整備事業を中心に、競争力のある果樹産地を維持・発展させるための農業基盤整備を進める。同事務所の17年度予算総額は約12億4000万円。そのうち畑総事業が約8億9000万円を占める。
主要事業である畑総事業では、農業機械が使いやすく農作業の安全性や作業効率の向上を図るため、分散している農地を集積するほ場整備工事、農産物流通の合理化や生活環境の向上を図る農道整備工事、野生鳥獣による農作物被害の防止を図る鳥獣害防止柵設置工事など、畑地帯の整備に総合的に取り組む。
本年度は継続地区の11地区で事業を実施する。具体的には、山、藤垈、万力地区で約12・6hのほ場整備工事を実施し、作業動線が小さく効率的な生産が可能となる農地の集積を進める。
また、17年度の新規地区として甲州市塩山大藤地区に着手。通称「らくらく農園」に接する急傾斜で狭小な畑の段差をなくし、傾斜の緩やかなほ場に整備することにより、農地の団地化、作業の共同化による省力化と低コスト化を図っていく。
17年度の各地区事業概要は次のとおり。
〈継続地区〉
【畑地帯総合整備事業】
◆日川右岸地区(水路)=4000万円
◆上栗原地区(農道)=2000万円
◆万力地区(農道・ほ場整備A2・8h)=1億500万円
◆山地区(農道・ほ場整備A3・0h)=8000万円
◆岩手地区(農道)=1億2000万円
◆黒駒西地区(農道・水路)=7000万円
◆日下部地区(農道・水路)=1億8000万円
◆藤垈地区(農道・ほ場整備A0・7h)=6500万円
◆菱山地区(農道)=8000万円
◆一宮南部地区(農道・鳥獣害)=9000万円
◆みさか桃源の郷地区(農道)=4000万円
【基幹農道整備事業】
◆東八中央東3期地区(安全施設)=3000万円
◆釈迦堂地区(農道)=4000万円
【一般農道整備事業】
◆東山東部地区(歩道)=3000万円
【中山間地域総合整備事業】
◆黒駒東地区(農道・ほ場整備・鳥獣害)=1億1000万円
【農地環境整備事業】
◆八幡西地区(水路)=6000万円
【ため池等整備事業】
◆西野原地区(法面保護)=7000万円
〈新規採択地区〉
【経営体育成基盤整備事業】
◆大藤地区(測量設計)=1000万円
【写真@依田所長A畑総黒駒西地区では、急傾斜で狭小だった農地を整備し農作業の効率化を図っているB供用開始した畑総山地区の幹線道路】