建通新聞社(神奈川)
2017/05/18
【神奈川】川崎市 エクセルデータで試行配布 参考資料の「金抜き工事内訳書」
川崎市は、5月10日公告の工事案件から、入札参加者に対して、積算用の参考資料としてエクセルデータの「金抜き工事内訳書」の試行配布を始めた。対象はまちづくり局施設整備部と同局住宅政策部が発注する全ての工事。建築工事では、工事内訳書の細目別内訳書が膨大な量となることから、建設業界からの要望を受けて、積算作業の負担軽減を図るのが目的。2018年3月31日公告分まで試行を続け、その成果を整理する。
川崎市の発注工事については、WEBサイト「入札情報かわさき」から見積用設計図書として、@積算内訳書(エクセルデータ)A工事内訳書(金抜き・PDFデータ)B図面(PDFデータ)―をダウンロードできる仕組みになっている。入札参加者は、PDFデータを見て入力し直し、積算作業を行っており、大きな建築工事となると工事内訳書の細目別内訳(A4判)は200枚ほどに上り、大きな負担になっているという。
このため試行では、従来から配布していたPDFデータの「工事内訳書(金抜き)」に加えて、参考資料として、エクセルデータの「金抜き工事内訳書」をダウンロードできるようにした。ただ、試行配布するものはあくまで参考資料。設計図書との項目の不一致や誤記などについては疑義申し立て、質問の対象とならない。
また、設計図書の容量が20MBを上回るような大規模工事案件については従来通り、見積用設計書類の複写業者から購入してもらうため、工事内訳書(金抜き・PDFデータ)と図面データ(PDFデータ)は配布しない。
提供:建通新聞社