社会福祉法人秋田県社会福祉事業団(秋田市御所野下堤五丁目1の1、熊谷淳理事長)は、秋田県身体障害者更生訓練センター(秋田市新屋下川原町2の3)の移転事業で公募していた基本・実施設計等業務で、委託事業者として村田弘建築設計事務所を選定した。秋田市御所野下堤の秋田県中央地区老人福祉総合エリア(シルバーエリア)の隣接に移転新築するもので、平成30年度の着工、31年度の供用開始を目指す。。
施設計画によると、主構造は鉄筋コンクリート造で、一部木造も見据える。平屋建て、床面積約3,000uを想定しており、概算工事費は駐車場・外構工事費を含め8億1,900万円(税込)となる見通し。施設入所支援は40人、昼間利用サービスは生活介護50人、自立(機能)訓練10人の計60人のほか、相談支援事業(相談室整備)や地域交流事業(多目的地域交流スペース整備)を盛り込み、予定職員数は30人となっている。
県から無償貸与を受け同法人が運営している秋田県身体障害者更生訓練センターは、昭和36年に秋田県身体障害者更生指導所として開設。同51年に現在地へ移転した後、55年に重度身体障害者更生援護施設が併設され、同法人に運営が委託された。18年からは指定管理者として運営、23年に県から施設建物が無償貸付された。
現施設は建物だけでなく冷暖房など設備の機能低下が著しいほか、特殊浴槽がないため身体機能が低下している人の受け入れができず、居室も多床室の2から4人利用でプライバシーの確保が難しくなっている。現在地周辺の路線バスも本数が減るなど、生活の利便性も低下している。
提供:秋田建設工業新聞社