東京湾環状道路並びに関連道路建設促進期成同盟(会長・橋渡副知事)及び東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会(会長・森田健作県知事)の2017年度通常総会が15日、京成ホテルミラマーレで開催され、16年度事業報告及び決算、17年度事業計画及び予算などを可決するとともに、要望書を採択した。今後、国や関係省庁に対して要望活動を行う。
東京湾環状道路の要望は、@東京湾環状道路の整備A東京湾環状道路の関連道路B道路予算の確保C道路財特法に基づく国の負担または補助の割合の特例(補助率等のかさ上げ)の期限延長――の4項目。このうち、東京湾岸道路の整備として塩浜立体の早期着工や湾岸千葉地区改良(蘇我地区)の着実な整備促進などを盛り込み、関連道路では圏央道と東京外かく環状道路の建設促進、京葉道路の渋滞対策促進などを要望。
一方、東関道館山線は、木更津南JCT・富津竹岡IC間の4車線化の18年度までの確実な完成、富津館山道路の4車線化に向けた計画の具体化など6項目を求めた。
総会であいさつしたは会長の橋副知事は、東京湾環状道路について「圏央道の大栄・横芝間は、全線にわたる用地取得の展開に加え、今年度から工事に着手することになった」と報告。国道347号ついては「湾岸千葉地区改良と延伸部である蘇我地区が新たに事業化した。外環道についても、今年度の開通に向け着実に整備が進められている」と述べた。
また、富津館山道路では「木更津南JCT・富津竹岡IC間で4車線化工事が全線にわたり展開されている。今年3月には天羽トンネルが完成し、橋梁などその他の工事も順調に進められていると聞いており、2018年度の完成を期待している」とし、「道路整備の促進に会員の皆様とともに、全力でと取り組む」と決意を述べた。
主な要望項目次の通り。
■東京湾環状道路並びに関連道路建設促進期成同盟要望
【東京湾環状道路】
▽東京湾岸道路の整備=@国道357号については、舞浜立体舞浜立体の早期完成や船橋市域の渋滞対策を推進するとともに、塩浜立体については早期に工事に着手A湾岸千葉地区改良の着実な整備促進▽東京湾岸道路の千葉地区専用部や未整備区間、国道409号の4車線化を含む東京湾アクアライン着岸地周辺道路網の調査促進及び計画の早期具体化▽第二東京湾岸道路については、湾岸地域における抜本的な渋滞対策を図るとともに、湾岸地域の更なる発展のために、計画の早期具体化がなされるよう調査・検討を進める▽東京湾口道路は、実現に必要な画期的な技術開発など調査の重点化を図る▽「アクアライン割引」の継続と必要な予算確保。
【東京湾環状道路の関連道路】
▽圏央道の建設促進=@大栄・横芝間については、用地取得並びに工事を確実に進め、早期に開通目標を設定し、圏央道の一日も早い全線開通を図るA暫定2車線区間については、早期に4車線化に着手し、一日も早く完成させるB(仮称)かずさIC、(仮称)大網白里スマートIC、(仮称)茂原長柄スマートICの整備促進を図るとともに、スマートICへのアクセス道路等が確実に整備されるよう予算を確保する▽東京外かく環状道路の建設促進=東京外かく環状道路の千葉県区間については、17年度全線開通を確実に図る。また(仮称)京葉JCTについては、京葉道路千葉方向と東京湾岸道路方向とを連絡するランプの整備を進め、一日も早くフルジャンクション化を図る▽東関東自動車道館山線及び富津館山線道路等の4車線化=館山道木更津南JCT・富津竹岡IC間の4車線化について、18年度までに確実に完成させるとともに、接続する富津館山道路についても、4車線化に向けた計画の具体化を図る▽京葉道路の渋滞対策の促進=湾岸地域の円滑な交通の確保を図るため、渋滞の著しい京葉道路については、早期に車線追加などの抜本的な対策の計画を具体化し、工事に着手する。
■東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会要望
▽東関東自動車道館山線木更津南JCT〜富津竹岡IC間の4車線化について18年度までに確実に完成させる▽東関道館山線の一部を構成する富津館山道路について4車線化に向けた計画の具体化を図る▽災害に強い幹線道路ネットワークの構築に努めるとともに、老朽化対策と併せ、渋滞・交通安全・沿道環境・防災対策を一層推進する▽「アクアライン割引」の継続と必要な予算確保。