敦賀西部地区土地改良事業の推進や今後建設が見込まれる市庁舎、小中一貫校、一般廃棄物最終処分場等の大型営繕工事のほか、社会基盤整備を一体的に推進するため、4月から建設部門3課(道路河川課、農林水産振興課、住宅政策課)による建設部としてスタートを切った。部長への就任について伺うと、「大変な重責だと感じており、身の引き締まる思い。限られた予算の中ではあるが、市民の皆さんが利用しやすく、暮らしやすい環境の整備を進め、生活基盤の充実を図っていきたい。何事にも真摯(しんし)に向き合うことを心掛けて、職務にあたる」と決意を新たにする。
前職は企画政策部政策幹(副部長)として、企画政策部長を補佐するとともに、原子力安全対策課長を兼務し、安全協定等に基づき原子力発電所の安全監視などを行ってきた。「日々の業務や課題解決には、市民目線で取り組むことが肝要。建設部においても市民の皆さんの立場に立って考えながら仕事をしていきたい」とし、企画政策部で培ったバイタリティを軸に職務を全うする構えだ。
舞鶴若狭自動車道で初となるスマートインターチェンジ「敦賀南」が3月25日、待望の開通となった。北陸自動車道敦賀ICを含め、敦賀市内の高速道路玄関口が2カ所になったことで、市民の利便性向上はもとより、観光振興による地域活性化に大きな期待が膨らむ。一方で、市街地や国道27号をはじめとする幹線道路と敦賀南スマートICを結ぶアクセス道路が確立されていない。中でも、都市計画道路岡山松陵線と岡山松陵線に続く県道の不連続区間(ミッシングリンク)の整備が急務だ。岡山松陵線は18年度の開通を目指して県で事業が進められており、用地取得の目途が立った南側約100メートルは、3月に工事発注された。「本市としても今後の用地買収や工事がスムーズに進むように協力していく」と話す。さらに、県道山櫛林線と津内櫛林線のミッシングリンクについても「整備を進めて頂けるよう、引き続き県へ要望活動を行っていきたい」と高速道路からのアクセス道路整備に向けた意気込みを語った。
しみず・ひさのぶ
若狭町出身。53歳。福井大学工学部建設工学科卒。