高知市上下水道局は、送水幹線二重化4工区の入札参加資格者について、県内企業の組み合わせによる共同企業体(JV)を検討している。最終的な決定時期は明確にしていないが、6月末までに一般競争を公告する予定。
同事業では、これまで2〜3工区と5工区を県外大手を代表者、県内2者を構成員とする3者JVで施工している。しかし「県内企業も経験を積んだ」(海治甲太郎上下水道管理者)とし、最終的に従来通りとなる可能性もあるが、県内企業の組み合わせによる施工も視野に入れ検討を進めている。
4工区の概要は、3工区の終点部となる小石木町から、筆山トンネルの下を通り、百石町4丁目の5工区起点部までの延長1455bを全線シールド工法で施工。一次覆工として外径1900_のセグメントを泥水泥土圧方式、二次覆工として口径1100_の内挿管を敷設する。工期は3年9カ月を予定しており、最初の1年程度はシールドマシンの製作に充てる。3工区の到達部と5工区の発進部にある立坑を使用するため、両工区の進捗状況を見ながら本体工事に着手する。実施設計はニュージェック高知営業所(高知市)が担当。
送水幹線二重化は、南海トラフ地震対策として、既存の送水幹線とは別に、針木浄水場から九反田配水所までの延長11`で送水幹線を新設する事業で、2020年度の完成を目指し、工事が進められている。
提供:建通新聞社