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日刊建設タイムズ社
2017/05/09

【千葉】26日まで提案を受付/グランドデザインと基本計画/千葉市 加曽利貝塚整備

 千葉市生涯学習部文化財課は8日、加曽利貝塚グランドデザイン及び史跡整備基本計画策定業務委託の公募型プロポーザル募集要項を公表した。昨年度策定した同貝塚保存活用計画書を踏まえて、おおむね10年程度を整備期間とするグランドデザインと、4年程度の短期整備を内容とする史跡整備基本計画を策定する。今月26日に企画提案書の受付を締め切り、同下旬もしくは6月上旬にプレゼンテーションを行い受託候補者を特定する。
 参加資格は、類似する業務の経験及び実績として、@基本構想やグランドデザイン策定に類するものA博物館や文化施設の整備に関する基本構想策定に類するものB史跡整備の基本計画策定に類するもので、それぞれ1つ以上の受託実績を有していること等。共同企業体を構成して提案する場合には、共同企業体全体で実績の有無を判断する。業務の履行期間は2018年3月23日まで。委託額は950万円(消費税を含む)を上限とする。
 加曽利貝塚(若葉区桜木8丁目)は、貝塚としては日本最大級の規模を誇り、市は国の特別史跡指定を目指している。昨年度策定した同貝塚保存活用計画書では、加曽利貝塚博物館は史跡の近接地に移転する計画になっている。
 しかし、対象地域には緑豊かな自然環境が多く残るものの、現状では十分に活用できないことから、地域の活性化にも考慮して、博物館の移転を前提に史跡及び特別緑地保全地区の一体的な整備を行うことが求められている。
 また、これらの整備にあわせて市民等に同貝塚の価値を理解してもらうことも必要で、継続的な発掘調査の実施や研究成果の公開への対応に加え、縄文時代の歴史・文化が体験できる新たな集客空間としての整備も期待される。このため、行政・企業・市民等がこの目指すべき将来像を共有し、具現化するための方策をグランドデザインとしてまとめる。
 一方で、加曽利貝塚博物館の移転までには長期間を要することから、短期的整備として博物館を含めた既存施設や設備を有効活用し、利便性の向上につながるような方策を史跡整備基本計画としてまとめる。
 グランドデザインの策定では、現況や課題等について整理・分析を行った上で、基本方針や新たな博物館の設置場所・規模・運営体制を検討し、ゾーニングを設定。併せて実施時期及び期間、概算費用の算定なども行う。
 史跡整備基本計画の策定では、保存活用計画書のゾーニング及び短期的な整備方針に基づき、現博物館の活用を前提とした史跡整備の基本計画をまとめる。主な検討内容は、体験学習エリアの整備(現博物館周辺)、復元集落エリアの整備、便益施設(休憩施設・トイレ等)の整備、管理用道路の整備、道路・サイン・修景・植栽の一部先行整備などで、年次計画や概算事業費も併せて明らかにする。k_times_comをフォローしましょう
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