県総合企画部水政課は「千葉県水道ビジョン策定業務委託」の受託候補者に日水コン(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町7―11)を特定した。3月10日から4月10日の期間で企画提案を募集していたもので、同社が応募し、4月26日の選定委員会で選定された。委託期間は2018年2月15日。委託料は1000万円以内(消費税込み)。
同業務は、国の新水道ビジョンを踏まえ、県内水道事業体の水需要を推計し、地域ごとに施設・財政・危機管理体制等の現状を分析したうえで課題を抽出。目標に向けた実現方策を検討するとともに、県内水道の理想像を示す「千葉県水道ビジョン案」の作成を委託する。
委託業務の内容は、@現状分析・課題の抽出A水需要の見通しB将来目標に対する実現方策の検討C水道ビジョン案の作成Dヒアリングの実施、会議・説明会の運営支援など。
昨年度で実施した「千葉県水道ビジョン策定に係る基礎調査委託」の結果やこれまでの県及び水道事業体等の施策をもとに、地域ごとに水道事業体の施設・財政・危機管理体制等の現状を分析。▽水道サービスの持続性(持続)▽安全な水の供給は保障されているか(安全)▽危機管理への対応は徹底されているか(強靭)――を検討し、課題を明らかにする。そのうえで、県内水道事業体の水需要を推計。県が設定する将来目標に対する実現方策を検討し、「千葉県水道ビジョン案」を作成する。
ビジョン案の作成では、基礎調査の結果等を踏まえ、6月に県内水道事業体を対象とした「現状分析・課題の抽出のためのヒアリング」を実施し、9月に水道事業体及び市町村を対象とした「意見交換のための会議」を設置。現状分析や課題の抽出結果、実現方策の案等について、地域ごとに水道事業体等と意見交換を行う。
その後、11月までに千葉県水道ビジョンの素案をまとめ、水道事業体等を対象に説明会を開催。来年1月ごろにパブリックコメントを実施し、本年度内に策定作業を完了させる。
なお、昨年度の基礎調査では、県の一般概況、水道の現況、給水量の実績などについてまとめた。水道の現況では、市町村にアンケート調査を実施し、簡易水道における施設の耐震対策実施状況、危機管理などについて調査。基礎調査も日水コンが担当した。