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建通新聞社(東京)
2017/05/08

【東京】都財務局 都立校4件の基本設計はプロポ適用

 東京都財務局建築保全部は2017年度に委託する設計業務のうち、小中高一貫教育校付属小学校新築と府中高校改築、日野高校改築、中野工業高校改築の4件の基本設計の委託先選定にプロポーザル方式を採用する。6月の小中高一貫校を皮切りに、順次、契約手続きを進めていく方針だ。
 小中高一貫教育校の整備では、多摩地区の国際高校に位置付けている立川国際中等教育学校に付属小学校を新設する。建設地は同校の北側にある曙グラウンド(国立市北3ノ36ノ2)で、敷地面積は2万3767平方b。全日制で14学級(定員480人)を配置する前提の下、体育館などを含め延べ床面積約8400平方bの規模で新校舎を建設する。17年度に着手する基本設計作業の中で構造や配置、規模、施工計画などを絞り込む。
 府中高校(府中市栄町3ノ3ノ1、敷地面積3万0769平方b)では、建物や設備の老朽化に加え、生徒数の増加に対応するため、既存校舎(鉄筋コンクリート造3階建て延べ3309平方b)を建て替え、比較的新しい体育館・武道場(鉄筋コンクリート造平屋3200平方b)を改修する。
 グラウンドに新校舎を建設し、完成後に既存校舎を取り壊す。新校舎の規模は部室棟を含め延べ床面積約9500平方bを想定している。7月にもプロポーザル手続きを開始して基本設計業務を委託する。
 日野高校(日野市石田1ノ190ノ1、敷地面積3万5507平方b)は、教室棟をはじめとした校舎3棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ4212平方b、同造3階建て延べ3209平方b、同造2階建て延べ2511平方b)と体育館棟(鉄骨造2階建て延べ1350平方b)、武道場棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1624平方b)がいずれも老朽化しているため全て建て替える。
 既存のテニスコート部分に、体育館などを含め延べ床面積約1万3800平方bの規模で新校舎を建設し、完成後に既存校舎を解体する手順を想定している。8月中にも基本設計委託に伴うプロポーザル手続きを開始する。
 中野工業高校(中野区野方3ノ5ノ5、敷地面積1万4205平方b)では、老朽化している校舎棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ6380平方b)や実習棟(同造3階建て延べ4811平方b)、機械実習棟(同造2階建て延べ910平方b)、体育館・武道場(同造2階建て延べ947平方b)を建て替える。
 隣接する中野区立第六中学校跡地(都が取得して更地化済み)に仮設校舎を設置した上で既存校舎を取り壊し、延べ床面積約1万5100平方b規模で校舎・体育館を新築する。9月にプロポーザル手続きを始めて業務委託先を特定。周辺道路が狭く大型の工事車両の進入が難しいことから、敷地に接している妙正寺川からの資機材の搬入も視野に、基本設計作業の中で新校舎の大まかな配置や規模、施工手順などを固めていく。

提供:建通新聞社