トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2017/04/28

【岐阜】週休2日と現場環境改善のモデル工事 県が30件程度試行

 岐阜県県土整備部は、「週休2日制」と「建設現場環境改善」のモデル工事を試行する。現在、各土木事務所が対象工事を3件程度選出中で、2017年度は計30件程度となるという。これを6月中に取りまとめる。その後発注する予定。県ではインセンティブとして、4週のうち原則土、日曜日6〜7休を達成した場合、工事成績評定点に加点される。現段階で間接工事費の補正は行わないとしている。
 週休2日制モデル工事の対象は、原則4000万円以上の土木一式工事となる。国土交通省では、週休2日の定義を「毎週の土、日曜日と祝祭日を完全に休工とするもの」としているが、岐阜県では、施工現場が閉所していて、元請けの主任技術者および現場代理人が休暇をとっている日で、原則は土、日曜日が対象だが、平日への振り替えは可能とした。
 対象期間は「路上工事抑制期間」を除く「工事開始日」〜「工事完成日」までとなる。
 受注した企業は、工事着手前に予定工程表を、工事完成後には休日が確認できる実施工程表を提出することになる。これを基に、対象期間の土・日曜日の総日数を分母として、期間内の総休日数を分子とした達成率を算出する。高達成率(87・5%以上)の場合、最大2点が工事成績評定点に加点され、達成率が低い(50%未満)と1点減点となる。
 一方、現場環境改善モデル工事も各土木事務所で3件程度選出(週休2日制と重なる場合もある)するという。これには特にインセンティブがあるわけではなく、担い手確保の一環として要領を定めた。
 モデル工事では、洋式便座や水洗機能などを備えた男女別の快適トイレの設置と、作業員が快適に休憩できる標準仕様の建物と、そのために備える備品が設置することなどを満たす必要がある。
 こうした施設や設備の設置内容を実施計画書に記載し提出する。それに係る費用は、共通仮設費(営繕費)に積み上げられる。

提供:建通新聞社(2017/04/28)