建設新聞社
2017/05/01
【東北・宮城】鴻池・丸本・西武JVを特定/トンネル・橋梁一括の石巻市渡波稲井線施工者選定プロポ
宮城県石巻市は、公募型プロポーザル方式による施工者選定の手続きを進めていた渡波稲井線道路新設工事について、鴻池組・丸本組・西武建設JVを特定した。
プロポには同JVを含め8JVが参加。このうちヒアリングを辞退した2JVを除く6JVを審査した結果、100点満点中90・0955点(価格以外の評価点56点+価格評価点34・0955点)を獲得した鴻池組JVを選定した。今月中に仮契約を締結し、6月議会での承認を経て本契約を結ぶ方針だ。提案予定限度額は62億3896万3440円(税込み)としている。
渡波稲井線は、渡波浜曽根地内の国道398号を起点に北進し、新渡波西地区土地区画整理事業地内を通り、真野七の坪地内の県道稲井沢田線に至る延長約3500bの都市計画道路で、津波など災害発生時の避難路としての機能を想定。構造物は南から▽際2号沢橋(橋長67・5b、下部工=逆T式橋台2基、上部工=単純鋼非合成箱桁)▽山岳トンネル(延長698b、内空断面積約69平方b、NATM工法)▽稲井跨線橋(橋長36b、下部工=逆T式橋台2基、上部工=単純鋼非合成板桁)▽稲井高架橋(橋長244b、下部工=逆T式橋台2基・張り出し式橋脚3基、上部工=4径間連続鋼非合成箱桁)―で構成する。
道路詳細設計は大日本コンサルタント、トンネル詳細設計が中電技術コンサルタント、トンネル地質調査が東北ボーリング、橋梁詳細設計が中央コンサルタンツ、道路橋梁地質調査は中央開発、プロポーザル支援業務は復建技術コンサルタントが担当。道路改良については起点側から新渡波西地区までの約838・9bは堀内建設、新渡波西地区内270bは東鉄工業・久我建設・佐々木興業JVで施工を終えている。また、トンネルから稲井高架橋までを結び、JR石巻線をオーバーパスする稲井跨線橋についてはJRに下部工および上部工事を委託する予定だ。
今回の工事は、新渡波西地区から終点までに至る道路改良2031b(接続する県道稲井沢田線改良含む)、稲井跨線橋を除く橋梁2基の下部工・上部工、トンネル築造を実施する。工期は2021年3月31日まで。
提供:建設新聞社