建設新聞社
2017/05/01
【東北・福島】鹿島JV、清水JV、前田JVに決定/3件総額825・5億 中間貯蔵の土壌貯蔵等
環境省福島環境再生事務所は、WTO・標準型総合評価落札方式の対象として4月21日に開札し、施工体制確認を進めていた中間貯蔵施設の土壌貯蔵施設等工事3件について、「大熊1工区」を275億6000万円で鹿島・東急建設・飛島建設JV、「同2工区」を280億7000万円で清水建設・竹中土木・東洋建設JV、「双葉1工区」を269億2000万円で前田建設工業・奥村組・鴻池組JVに決定した。
落札者以外の入札参加者は、大熊1工区が安藤ハザマ・戸田建設・不動テトラJVで、清水建設・竹中土木・東洋建設JVは無効、西松建設・五洋建設・フジタJVと大林組・熊谷組・大本組JVは辞退。
大熊2工区が、安藤ハザマ・戸田建設・不動テトラJVで、西松建設・五洋建設・フジタJVは辞退。
双葉1工区は安藤ハザマ・戸田建設・不動テトラJVと大成建設・日本国土開発・佐藤工業JV。
内容は、受入・分別処理設備、および土壌貯蔵施設を工区ごとに設計・施工するとともに、分別処理した除去土壌を土壌貯蔵施設に搬入して埋立・被覆するなど一連の施設運営を行うもの。
受入・分別処理設備は、保管場から運搬された除去土壌等を分別するための施設。計量設備、荷下ろし設備、一次・二次分別設備、処理土壌運搬設備等を設置し、1時間当たりの処理能力を140d以上とする。
一方、土壌貯蔵施設は受入・分別処理設備の近隣に設置する。各工区の処理対象物量(想定)は103万2500d。
工程は、受入・分別施設が設計・施工14カ月、受入分別処理30カ月、解体撤去3カ月。土壌貯蔵施設が設計・施工14カ月、埋立33カ月。全体工期は2021年3月31日。
また、4月28日には、WTO標準型で「大熊3工区土壌貯蔵施設等工事」、「双葉2工区同」、「大熊町保管場設置等工事」、「双葉町同」の4件を開札しており、施工体制確認を経て落札を決定する。
提供:建設新聞社