建通新聞社(神奈川)
2017/04/28
【神奈川】県立川崎図書館のKSPへの移転 7月から改修工事
神奈川県教育局は、県立川崎図書館(川崎市川崎区)を高津区のかながわサイエンスパーク(KSP)に移転するため、7月から施設内の図書館スペース確保に向けた改修工事を行う予定だ。工事の発注に向けて準備している。
川崎図書館の場所は川崎市川崎区富士見2ノ1ノ4。敷地面積1252平方bで、川崎市からの借地。川崎市の富士見地区再編整備計画の実施に伴い、18年度までに土地を返却しなければならない。このためKSPに機能を移転する。
7月〜11月でKSP内の賃貸スペースを改修。11月の県議会に県立図書館条例の改正議案を提出。12月〜18年4月を休館とし機能を移転。5月中旬にKSPで開館する計画。
移転先となるKSPの場所は、川崎市高津区坂戸3ノ2ノ1。日本国内初の都市型サイエンスパーク。神奈川県や川崎市などの公共セクターと、民間セクターの各事業者が共同出資して設立された第三セクターのケイエスピーが運営している。建物の延べ面積は14万6336平方b。移転先は西棟の2階約900平方b(開架・閲覧スペース100席程度)、R&D棟の2階約1180平方b(開架書庫、事務室)。閲覧室をワンフロアに集約。ICタグ、セキュリティゲートを導入し、利便性の向上を図る。
移転により目指すべき図書館像は「『ものづくり技術を支える機能』に特化した専門図書館」。全国にも例のない特色ある図書館を目指す。製造業などの『もりづくり技術』の高度化や、技術開発をバックアップ。ものづくりに役立つ先進的情報を発信する。
現在の閲覧・貸し出し・レファレンスサービスなどの事業を継続するとともに、ものづくりの技術関連資料の充実を図り、各種事業を展開していく。
提供:建通新聞社