建設新聞社
2017/04/28
【東北・岩手】盛岡南公園野球場の民間活力導入可能性調査 日本総合研究所を選定
盛岡市は、岩手県と共同による整備を前提とした盛岡南公園野球場(仮称)の民間活力導入可能性調査業務の公募型プロポーザルを行った結果、最優秀提案者として日本総合研究所を選定した。
プロポには、同社のほかエイト日本技術開発、大日本コンサルタント、パシフィックコンサルタンツ、パスコ、PwCアドバイザリー、みずほ総合研究所が応募。7社すべてが企画提案書を提出し、日本総合研究所は、業務実施の信頼性と安定性などの期待度が特に高いと評価され選定に至った。
新たな野球場は、同市永井地内の盛岡南公園の都市公園決定区域19・7fのうち、未開設の9・18fに計画。
県と共同で整備することにより、高規格な施設整備が可能となることから、県営野球場で行われていた高校野球岩手大会決勝や、プロ野球1軍公式戦にも対応可能な野球場として整備する。
今回は、民間活力の導入による整備の可能性を検証するとともに、適切な事業手法を見いだす民間活力導入可能性調査を実施。
業務内容は、▽事業の前提条件および計画地の条件整理▽施設計画の検討▽収益性向上に資する運営計画の検討▽民間活用導入に際しての前提条件整理▽導入が想定される事業手法の設定▽民間事業者の意向調査▽PFI導入可能性調査−など。
基本構想に基づき、施設概要、機能、業務などを確認、整理するとともに、民間活力の導入による基本的な考え方、要件を整理し、県と共同整備、市単独の施設規模、事業費などを比較検討する。
具体的に施設計画の検討では、整備コンセプト・導入機能の整理や、規模を検討するほか、施設配置計画として平面図、イメージパースなどを作成。PFI導入可能性調査では、事業費や各事業手法でのスケジュール、今後の検討課題の整理、解決の方向性を検討する。委託期間は12月15日まで。
基本構想による新施設は両翼100b、中堅122bの内外野人工芝。夜間照明6基を基本に、収容人数は内野約1万2000人、外野約8000人の計約2万人。このほか延べ約2500平方b、高さ15b以上の別棟屋内運動場や約1000台分の駐車場を確保する。
現時点でのスケジュールは、従来方式の場合は2018年度に基本設計、19年度に実施設計を行い、20〜22年度の2カ年で建設。
民活方式導入の場合は、18年度で募集要項を公表するとともに事業者提案を募集。19年度で事業者を選定し設計に着手。従来方式と同じく20〜22年度で建設する。供用開始はいずれも23年度を予定している。
県との共同整備の建設概算額は、調査費約3000万円、設計管理費約2億2000万円、建設工事費約67億5000円の計約70億円。
提供:建設新聞社