岐阜県は、横断歩道橋修繕計画を公表した。設置した施設が今後急速に高齢化していくことを見据え、計画的な点検とその結果を踏まえた修繕を行っていくとしている。点検と修繕に必要な費用は年間8000万円と試算した。
歩道橋は、ほぼ鋼製のため、修繕は塗装塗り替え工が主体となる。
県が管理する横断歩道橋は166橋と、全国でも7位(2014年現在)の保有数となっている。現段階で設置後50年が経過している施設は3%だが、20年後には60・2%になるという。老朽化が進行すると倒壊や腐食した部品の落下などの可能性が高くなる。そこで、横断歩道橋の施設ごとの具体的な点検や修繕を行うため、同計画を策定した。計画対象期間は、17年度〜26年度までの10年間。
点検方針としては、通常の道路パトロールでの車上目視を日常的に行い、異常気象時には近接目視する。その他、5年に1回専門技術者による詳細点検を行うこととした。
修繕方針では、14年度に行った道路ストック点検時に全ての歩道橋についても点検しており、その際対応が必要と判断された健全度3以下の施設については、18年度までに修繕を完了させるとしている。
また、緊急的に修繕が必要な施設以外のものについては、@健全度が低いA通学路指定B緊急輸送路指定の順に優先的に対策を進めていく。
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建通新聞社(2017/04/27)