石川県土木部監理課は、金沢市直江町地内で計画する「県央土木総合事務所等移転整備工事」について、建築などの数工種に分け、今年度上期に発注する方針だ。これまでに移転整備に係る実施設計を終えた。
建設規模は庁舎棟がS造4階建て延べ5934平方メートル(連絡通路を含む)、車庫・倉庫棟がS造3階建て延べ2169平方メートル。建設予定地は金沢外環状道路海側幹線(直江町東交差点)に近接する同市直江町地内。
庁舎棟には県央土木総合事務所(金沢市泉本町6丁目)をはじめ、県央農林総合事務所(同市戸水2丁目)、県農林業公社、いしかわまちづくり技術センター(ともに同市幸町)が移転し、各事務スペースを配する。車庫・倉庫棟に県計量検定所(同市米泉町4丁目)を移すほか、車庫、書庫スペースなどを設ける。
既存の県央土木庁舎棟は経年劣化が進み、施設の狭隘化も著しい状況だった。移転整備事業により、防災機能及び居住性能を向上させる。
県では、今年度から建設工事に取り掛かり、19年度から新庁舎での業務開始を目指す。
なお、当初予算には債務を含め40億1100万円が盛り込まれ、造成、建設工事費等に充てる。
実施設計(意匠)は金沢計画研究所、同(構造)は中島建築事務所、同(設備)は山岸設備設計事務所が担当した。