高岡市は、地場産業の振興を目的とした「金屋鋳物師町工房(仮称)」について、金屋町の住宅火災の跡地で整備する計画だ。
今年度は測量と設計に取り組む。当初予算には事業費として2759万6000円が盛り込まれた。
同施設は、市における鋳物発祥の地である金屋町に、若手技術者を受け入れ、育成・定着を促し、鋳物技術の伝承と、ものづくり産業の活性化を目指すもの。
建設用地は約1300平方メートルの広さがある。14年の火災で複数の住宅が焼け、現在はさら地となっている。
同施設の整備をめぐっては当初、金属を溶かす溶解炉「キュポラ」などが残る冨田家旧鋳物工場(金屋本町)の活用が検討されたが、施設の老朽化が進んでいることから、取り止めになった。