石川県土木部公園緑地課が金沢城公園鶴の丸広場(金沢市丸の内)で整備した「鶴の丸休憩館」は、23日にオープンを迎えた。
新たな休憩館の規模はS造一部W造平屋建てで、延べ床面積422・2平方メートル。特徴としては公園全体を歴史展示館(フィールドミュージアム)と捉えた情報発信拠点で、前面部を開放的なガラス張りにすることで城郭建造物(橋爪門・五十間長屋・菱櫓)の眺望が堪能できる。ハイブリッド材(鋼板と集成材を一体化した新しい構造部材)を用い、建物内外部には県産木材が使用され、現代的な和風デザインで仕上げた。
館内に案内、展示、休憩の各スペースのほか、金沢城公園内で初めて、民間事業者が運営する飲食店「豆皿茶屋」を配し、和菓子やお茶などが楽しめる。
オープンに先立ち、22日には関係者約70人が出席して完成式を開き、谷本正憲知事があいさつ。来賓の馳浩衆院議員、岡田直樹、山田修路、宮本周司の各参院議員、米澤賢司県議会議長、山野之義金沢市長が順に祝辞を述べた。関係者によるテープカットも行われ、「歴史に包まれたくつろぎ空間」の完成を盛大に祝った。
設計は五井建築研究所、施工は兼六・川元特定JVが担当。