中小企業の省エネ支援を目的として、先月に設立された『一般社団法人ふくいエネルギーマネジメント協会(南保勝理事長 福井県立大学地域経済研究所所長)』が20日、記念式典をAOSSAで開催し、80人を超える参加者を集めた。
同協会は、産官学連携を図り、省エネを中心に情報提供やアドバイス、補助金の情報の発信などを通して、昨今の地球温暖化対策や、県内企業の活性化へ寄与するもの。 中小企業のサポートに向け、サンワコン(福井市花堂北 若林喜久男代表取締役)と、ES(同中央 山口賀央代表取締役)が中心となり設立。
福井大学教授の永井二郎氏が副理事長、福井工専教授の山田幹雄氏と、若林氏、山口氏の3名が理事、税理士法人Move On代表社員の孫崎健次氏が監事を務める。
式典で南保理事長はあいさつに立ち「省エネへ向けた取り組みのお手伝いや、それに起因する設備投資などを通じた地域活性化と、環境に優しい地域づくりに取り組んでいきたい」と決意表明。
来賓あいさつでは、県環境政策課の加藤浩企画幹が「省エネの取組みで中小企業が元気になり、地域経済が活性化する。同時に温暖化対策が進むことが理想」などと協会の役割に期待を込めた。
続けて、県商工会連合会の南谷真也事務局長が「協会の発展と、支援により中小企業の省エネが推進することで、経営基盤が強化されることを祈念する」などと述べた。
その後、事務局が協会の活動内容を説明。28日に省エネ補助金活用セミナーの開催を発表したほか、専門家による省エネ診断や改善指導、設備の導入や更新時の相談、支援などを実施していく。
また、経済産業省が提唱し、全国で19の団体が登録を受けている「省エネルギー相談地域プラットフォーム事業」への登録を目指して活動する。
最後に永井氏が閉会のあいさつで「中小企業の皆様には、協会に気軽にご相談いただき、県全体で省エネが進むように頑張っていきたい」などと述べ式典は幕を閉じた。